シングルマザーは、バツイチ子無しの女性に比べて再婚が難しいと言われることがありますが、果たして本当に難しいのでしょうか。
これから婚活をするシングルマザーにとって、
シングルマザーの再婚率って、どのくらいなの?やっぱり子持ち再婚は厳しめ?
というのは、どうしても気になるところです。
あまりにも再婚率が低いようであれば、婚活を始める前から、若干萎えてしまいますよね。
そこで今回は、シングルマザーの再婚事情について確認していきます。
シングルマザーの再婚率を表す統計データはない
結論から言うと、シングルマザーの再婚率を調査した公的な統計データは存在しません。
ご期待に応えられず、すいません。。。
シングルマザー再婚率の公的データは存在しない
厚生労働省などの公的機関は、離婚件数や、離婚後○○年以内の再婚率、などのデータは公表していますが、シングルマザーに絞った再婚率は公表されていないのです。
普通に考えて、シングルマザーの再婚率を算出するためには、シングルマザーの人数、何年後にそのシングルマザーが再婚したか、といった細かいデータが必要なため、正確な統計を出すのは困難です。
また、最近話題になりましたが、厚生労働省の統計に不備があるケースもあるので、再婚率などの統計データを鵜呑みにするのは無意味です。
ネット上にあるシンママ再婚率は、根拠のない憶測
インターネットで「シングルマザー 再婚率」で検索すると、検索結果に大量のキュレーションメディアが出てきますが、シングルマザーの再婚率を記載している記事はすべて根拠のないデータです。
そのような記事を掲載しているサイトの情報は、他の記事の信頼性もあやしいので、参考にしない方がいいです。
気を付けてください。
シングルマザー再婚が厳しいと言われることがあるものの、そのほとんどが憶測で語られています。
日本の離婚率は高い!3組に1組は離婚している
そこで今回は、『平成28年度 人口動態統計特殊報告「婚姻に関する統計」の概況』で公表されている婚姻件数や離婚件数に基づき、女性の再婚率についてみていきましょう。
厚生労働省のデータによると、平成27年の婚姻件数は63万5165組。離婚件数は22万6215組です。
婚姻件数を離婚件数で割ると、婚姻した夫婦の3組に1組は離婚する計算になり、近年の離婚率の高さがわかります。
女性よりも男性の再婚者の方が多い
ここで、男女別の再婚件数をみてみましょう。
平成27年の再婚件数は、17万181組でした。そのうち、婚姻した夫婦の4組に1組は、「夫婦のどちらかが再婚」または「両方とも再婚」という結果になっています。
再婚件数の内訳は以下の通りです。女性よりも男性の再婚者の方が多いことがわかります。
夫が再婚・妻が初婚 | 6万3,588組 |
---|---|
夫が初婚・妻が再婚 | 4万5,268組 |
夫婦ともに再婚 | 6万1,325組 |
女性の年齢別の再婚率
再婚した女性を年齢別に区分した場合、どの年代が多くなるのでしょうか。
以下は、離婚後5年以内の再婚率です。
離婚時の年齢 | 5年以内の再婚率(女性) |
---|---|
~19歳 | 40.6% |
20~24歳 | 36.8% |
25~29歳 | 34.7% |
30~34歳 | 29.2% |
35~39歳 | 20.3% |
40~44歳 | 14.0% |
45~49歳 | 13.0% |
50歳~ | 10.8% |
厚生労働省のデータによると、19歳以下で離婚した女性の再婚率が最も高く40.6%となっています。19歳以下で離婚した女性の人数は少ないので、再婚率が高く出ているといってよいでしょう。
次に再婚率が高いのは20代までに離婚した女性で、30%以上が5年以内に再婚しています。
次いで30代前半が29.3%、30代後半が約20.3%となっており、年齢が上がるにつれて再婚率は減少する傾向にあるようです。
シングルマザーの再婚率も、これに似た推移であると推測できます。
世間はシングルマザーに厳しい?シンママの再婚事情
シングルマザーの再婚が難しいと言われる理由として最も大きいのが、世間のシングルマザーに対する理解不足です。
離婚や死別など、シングルマザーになる経緯は人によって様々で、相手側に問題があったというケースも少なくありません。しかし、詳しい事情を知らない人の中には、「離婚歴のある人は何かしらの問題を抱えている」という偏見を持つ人もいるのです。
また、シングルマザーの大変さを何も知らない外野に限って、シングルマザーがデートや婚活をしているだけで、「子供をほったらかしにして遊んでいる」と無茶苦茶な批判をしてきます。
このような偏見を持つ人たちにおびえて、再婚を断念してしまったり、婚活に消極的になってしまうシングルマザーは多いです。
シングルマザーに偏見を持つ人はいるが気にする必要はない
しかし、このような偏見に屈する必要は全くありません。
現代では3組に1組と離婚する割合が高く、離婚はめずらしくありません。
偏見を持たれるのは決して良い気分ではありませんが、偏見を気にする必要はありません。
なぜなら、シングルマザーと再婚したいと考えている男性は、一定数存在するからです。
シングルマザーと再婚したい男性はいる
シングルマザーになる経緯は人によって様々ですが、人生における大きなトラブルや困難を乗り越えてきたというのは全員に共通することです。
1人で子供を育てながら困難を乗り越えてきているため、小さな問題やトラブルが起きても動じることなく冷静に対処したり、物事や人に対して広い心を持っていたりと人として大きな成長を遂げています。
家事や育児が問題になった人であれば反省し、問題点を改善している人も多いでしょう。
男性には、そのようなシングルマザーの頑張ってきた姿が魅力的に見るもの。また、今後は大変な思いをすることがないように側で支えてあげたい、という気持ちも芽生えるため、シングルマザーと再婚したいと考える男性が一定数存在するのです。
偏見を持った世間に気を取られることなく、理解力や包容力があり大切にしてくれる男性に目を向けてください。偏見を持った目線はあなたを傷つけることがありますが、理解のある男性は傷つけることはなく、等身大のあなたを見てくれることでしょう。
まとめ
今回はシングルマザーの再婚率について検証した上で、再婚が厳しいと言われる理由について解説しました。
シングルマザーに偏見を持つ人がいる一方で、再婚したいと考えている男性もおり、婚活のやり方次第では再婚することも決して難しくありません。
再婚が難しいと憶測で語られるものの、今回の記事で一概に再婚が難しいとは言えないことを理解していただけたのではないでしょうか。