バツイチ女性は離婚後すぐには結婚できない！再婚禁止期間とは

女性は、離婚してすぐは再婚ができないことをご存知でしょうか。

離婚した直後でも気になる異性がいれば結婚したいと思いますが、再婚禁止期間によりすぐに再婚することはできないのです。

再婚禁止機関とは何なのか？どうすれば再婚できるのかなどを紹介します。

再婚禁止期間とは

再婚できない原因である「再婚禁止期間」とは、民法733条に制定されている、「離婚後100日間は再婚できない」待機期間の事を指します。これにより、離婚後すぐの婚姻届けは受理されません。

ただし例外もあり、条件に値していれば離婚後すぐの再婚は可能です。また、再婚禁止期間は女性に対してのみで、男性の場合は特に制限はありません。

再婚禁止期間は女性だけというと不公平を感じるかもしれませんが、これには理由があります。

というのも、離婚後すぐの再婚では、妻が妊娠していた場合、胎児の父親が前夫か現夫かわからなくなってしまうからです。もし、妊娠してすぐに離婚しすぐに再婚して子作りをしてしまうと、どちらの時期も近くて、どっちの夫も親の可能性ができてしまいます。

もちろん、近年ではDNA鑑定により血縁関係はすぐにわかります。ですが、民法を制定された時代にはそのような技術はなく、民法によって親権問題を解決するしかなかったのです。

ただ、近年ではそのような心配がなくなったことにより、元々「6ヶ月以内」であった再婚禁止期間が、民法改定により100日以内に改定されました。この調子でいけば将来、民法が改定され再婚禁止期間が無くなるかもしれませんが、結婚詐欺や保険金目的の事件などがあり、簡単にはいかないでしょう。

再婚禁止期間は必ず再婚できないというわけではなく、例外もあります。男性でなくても条件に当てはまれば、再婚禁止期間に関係なく再婚できます。

元々「胎児の親がどちらか？」という目的で制定されていますので、問題となる胎児がいない、つまりは妊娠していなければ問題なくなるのです。

もちろん、自己申告ではいけません。嘘をついている可能性もありますし、間接的に受精している可能性があるからです。そのため、確実に妊娠していないと証明するためには、医師の診断の基「妊娠していない」と証明する診断書の添付が必要になります。

そして、離婚日が違うなどの不備がないことを確認し、許可を貰えれば婚姻届けが受理されます。

再婚相手が元旦那である場合も、すぐに再婚することができます。親を判別するための民法ですので、前夫と現夫が同じ人なら、子供の親は同じで問題ないわけです。

「離婚したのにすぐにまた同じ人と再婚？」と不思議に思うかもしれませんが、旦那の必死の説得によって再婚するケースも実際にあります。一時の気の迷いから離婚してしまうこともあるのです。

滅多にないと思いますが、旦那が3年以上行方不明の場合も再婚することができます。正確にいえば「旦那の生死が3年以上不明の場合は裁判離婚が可能」であり、その場合は可決後、すぐにすることができます。

他にも、旦那が失踪宣告を受けた場合など、総じて旦那が不明の場合に再婚禁止期間の対象外となります。

長い期間旦那がいなければ子作りもできず、「胎児の親がどちらか？」と悩む必要もありません。行方不明の旦那の子供は確実に妊娠していないとわかるので、問題なくなるわけです。

子供が作れない体だと証明されている場合は、すぐに再婚することができます。何らかの理由から子供が作れない体になっていたり、不妊手術されているなど、医師の証明書を提出すれば再婚は可能になります。

他にも、同じ理由で高齢結婚も対象外です。妊娠の可能性が少ない高齢者なら再婚は許可されます。

気になる人がいればすぐにでも再婚したいと思うかもしれませんが、実際の再婚はある程度の期間を開けた方が無難です。

もちろん離婚後すぐの再婚でも祝福してもらえますが、事情を知らない周囲からは、あまり良くは見られないでしょう。

離婚理由が元パートナーのDV（家庭内暴力）や金銭問題の場合はともかく、感性の不一致などによる離婚の場合はあらぬ誤解をされかねないのです。

民法でいえば「離婚後100日を経過すれば再婚可能」ではありますが、約3ヶ月程度では早すぎる再婚といえるのかもしれません。

可能ならば約1年くらいは独身生活を続けた方が、周囲の反応は良くなると思います。その間は「本当にこの人と再婚していいのか？」を見つめなおす期間と思いましょう。

離婚してすぐに再婚できないのは煩わしいかもしれませんが、再婚禁止期間には立派な理由があるのがわかります。

バツイチ女性はすぐにでも結婚したいと思いますが、あまりに早い再婚をすると余計な噂が流れかねません。

問題なく再婚するためにも、時間をかけてしっかりとパートナーを見定めるようにした方がいいのかもしれません。